弁護士コラム

2017/07

お伊勢参り

岩佐 理絵

 前回のコラム担当者の浦田弁護士が趣味の話を掲載しましたので,恐縮ですが,私も趣味の話をいたします。
 私の趣味は旅行でして,以前は遠方にも足をのばしていましたが,ここ最近は専ら車で行ける範囲の場所に行くことが多いです。少し前の話になりますが,土日を利用して,三重県の伊勢神宮に行ってきました。
 金曜日の夜中から出発し,サービスエリアで休憩を取りながら,夜通し車を走らせ,夜明け頃に伊勢神宮に到着しました。
伊勢神宮には,豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りする外宮と天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする内宮があり,外宮から内宮の順にお参りするというのが古くからのならわしだそうです。午前5時には参拝ができるのですが,5時よりも前に到着してしまったため,外宮の駐車場で仮眠をとります。参拝可能時刻となり門が開かれたので,一番乗りで入ろうとしたところ,地元の方らしき男性がフラッとやってきて先にサッと入ってしまいました。一番乗りにならず,残念でした。

 外宮での参拝を終えた後は,内宮に移動して参拝します。外宮と内宮は結構離れていますので,徒歩だと辛いかもしれません。

 ところで,私が参拝をする時には,いつも,心の中で住所,名前,年齢を告げた後に,個人的なお願い事をして手を合わせています。ところが,伊勢神宮では個人的なお願い事は避けた方がよいのだとか。叶えてほしいお願い事はたくさんあったのですが,伊勢神宮では,ひたすら「無」の境地でした。
 境内を歩いていると,石の周りに人だかりができており,そのうちの何人かが石に向かって手をかざしていました。良くも悪くも素直な私は,周りの人にならって手をかざしてみたところ,ほんのりと温かみを感じたような気がしたのです。今までパワースポットと言われる場所で一切のパワーを感じたことのない私でしたので,やや興奮したのですが,その場でインターネット検索をして調べたところ,私が手をかざした石は,四至神(みやのめぐりのかみ)で,手をかざす行為は不敬な行為にあたるとのこと。何食わぬ顔をして,そそくさと立ち去りました。
 参拝を終えた後は,伊勢神宮の横にある「おかげ横丁」で,食べ歩きや買い物を楽しんで,旅を満喫しました。
私には信仰する宗教は特にないのですが,神社に参拝すると厳かな気持ちになるとともに,明日への活力がわいてきます。伊勢神宮でエネルギーを受け,より一層業務に邁進しようと決意して帰路につきました。

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