弁護士コラム

2011/05

副会長、退任しました

浦田 修志

 久しぶりにコラムを担当します。平成21年度の阿部弁護士に続き、平成22年度は、私が横浜弁護士会の副会長に就任しておりましたが、本年3月末をもって無事退任しました。副会長就任後は、ほぼ毎日、横浜地方裁判所の隣にある弁護士会館に出向き、担当の業務をこなす日々。弁護士会内部の運営だけではなく、対外的な折衝をしたり、会長の代わりに弁護士会を代表して会合に出席したりすることもあります。

 昨年度は、就任してほどない6月2日、横浜弁護士会所属の弁護士が受任していた事件の相手方に殺害されるという痛恨の事件が起こりました。暴力による弁護士業務の妨害をどう防ぐかという問題が非常に大きくクローズアップされた一年でした。

 そして、退任間際の3月11日、東日本大震災が起こりました。当時、私は、弁護士会館の役員室におり、今まで体験したことのない揺れだと思いましたが、東北地方であのような大災害になっているとは直ちには想像できませんでした。被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 神奈川県内にも、被災者の方々が多数避難されてきており、現在、横浜弁護士会としても、被災者の方々のための無料電話相談や、県内の避難所での相談を行っているほか、被災地への弁護士の派遣も始めました。

 多事多難な1年間でしたが、何とか無事に任期を全うし、ほっとしています。副会長は、あまりの激務のため、なり手がいないことが問題になっているほどです。その意味でも、2年連続で同じ事務所から副会長を出すのは極めて珍しいことです。私が副会長になったのも、諸般の事情から断りきれなかったからですが、通常の業務では経験できないことを多数経験できたので、終わってみれば、やってよかったと思っています。

 任期中はほとんど事務所におりませんでしたが、今は多少の余裕もできたので、釣りも再開したいと思っています。そのため、多摩川の源流部を流れる小菅川の年券を購入してしまいました。清冽な初夏の渓流に立ちこんでいると、すがすがしさで何もかも忘れます。シーズン中に何回釣行できるか分かりませんが、その結果はまたコラムでご報告する機会があるかもしれません。できれば、良型のヤマメの写真でも載せられるとよいのですが、こればかりは…。

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