2012/04
再会
原田 雅紀
3年くらい前,アメリカで学者をしている友人から勧められて登録した「Facebook」。登録当初はほとんど使っていませんでしたが,この1年くらいで,日本でも利用者が急速に増えたようです。
そして,最近,この「Facebook」を通じて,連絡がとれないようになっていた友人たちと連絡がとれるようになりました。
大学の友人と飲みに行き,20年ぶりくらいに開催された高校の同窓会に参加し,中学校のサッカー部の仲間と一緒にフットサルをすることもできました。
とりわけ嬉しかったことが2つ。
1つは,ある友人が弁護士をしている私を頼って,相談を持ちかけてきてくれたこと。
弁護士という職業上,誰かのお役に立てること,その方が抱えている問題を解決できることは何より嬉しいことなのですが,その方が,私が弁護士になる前から交遊のある方であれば尚更,弁護士になって良かったと実感できるのです。
もう1つは,小学生のときに一緒にサッカーをやっていた友人たちとの再会です。
学校は別々だったこともあり,現在,どこで何をしているのかも分からない友人たちでしたが,「Facebook」で連絡がとれ,地元に集まって,一緒にお酒を飲むことができました。
昔はとても「やんちゃ」だった友人は宅建の資格をとって不動産業で頑張っていましたし,もう1人は現在でも未解明の部分が多いというなぎの生態を研究している学者になっていました。もう1人は家業を継いで地元で頑張っているようでした。
それぞれ別々の人生を歩み,異なる職業についていて,しかも25年ぶりくらいの再会でしたが,出会った瞬間から何の違和感もなく,楽しく,昔話に花を咲かすことができました。
その際,3人の友人全員が私に言いました。
「おやじさん,元気?」「今度はおやじさんも一緒に飲もうよ!」
実は,私の父は,サッカーの経験があったわけではないのですが,私たちが所属していた少年サッカーチームのコーチをやっていたのです。
仕事を持ち,子育て真っ最中の今になって分かることですが,毎週末,練習や試合に参加してコーチをすることは,とても大変だったことでしょう。
父の頑張りに改めて感謝すると同時に,誇らしく思うことが出来た瞬間でした。
そのような気持ちにさせてくれた3人の友人にも感謝です。
4月になりました。新しい出会いが生まれる時期です。我が家では入学式と入園式が予定されています。
子どもにとっても,その親にとっても, いつか嬉しい「再会」が出来るような,新しい出会いが生まれることを祈っています。