弁護士コラム

2014/09

健康を考える

南竹 要

 弁護士業を生業としてもうすぐ丸6年が経とうとしています。体の状態が少し昔とは違うなと思うことが多くなってきました。

 仲の良い友人との会話も、「初めてのギックリ腰」、「血液検査数値比較」など学生時代とは大きく異なってきております。

 日本人の平均寿命は確かに長寿傾向を示していますが、団塊ジュニアの世代は温々と過ごしてきておりますので、私の同世代も当然に同じ傾向になるかは疑問です。

 こうした状況に鑑み、35歳から向こう10年間を如何に過ごすか、活き活きとした体を維持するかが自分にとって重要な課題となっております。

 1日のうち、体がどのような状態に置かれているかを改めて分析してみますと、睡眠時間を除き、かなりの時間を座った状態で過ごしていて、かつ、「画面」を見ていることに気づきます。夜中まで物書きをすることも多く、この負担は肩こり、腰痛として現れ、私もかなり悩まされています。

 PC操作は、得てして体が前傾姿勢をとります。姿勢をよくしていれば、背骨のS字バネ効果で効率よく重い頭を支えてられるのに、前傾となると、頭が前にずれる分、首や肩甲骨周りの筋肉で突っ張って頭を支え続けることになり、当然筋肉は緊張し続け、硬直します。

 また、画面を見続けることで、眼精疲労が蓄積して、ますます首の後ろが凝ってきます。

 この凝りが蓄積すると、パフォーマンスが低下するので、カイロプラクティックでズレを補正したり、マッサージで全体の筋肉をほぐすなどの応急措置に走るようにしています。

 この繰り返しからなんとか脱却したい。そのためには、やはり「運動」でしょうね。でもなかなか。。ゴルフはたまにしますが、たまにでは追いつきません。
1日に6時間座る生活を続けていると、たとえ日常的に運動をしていたとしても1日に3時間しか座らない生活の人に比べて15年以内に死ぬ確率が40%増えるとの米での調査もあるっていいますし(http://gigazine.net/news/20110511_sitting_is_killing_you/)。

 効果的なアプローチは、凝らないための環境作りだと思い、丁度6年を共に過ごした事務所の椅子に不具合が出たので、椅子を科学することとしました。

 疲労蓄積、凝りの原因は、前傾姿勢だと確信してリサーチしていると、「前傾チルト機構」を備えた椅子があることに辿り着きます。わずかに椅子が前傾してくれて、前傾しても腰をサポートしてS字カーブを維持しようとしてくれる椅子があるんだと。

 その機能を備えて、長時間座っていても疲れにくい椅子ということで、アーロンチェアに辿りつきました。画像を見ると、「あぁこれか、よく見るな」と思ったので、この椅子を使っている会社、同業者はたくさんいるんだとおもいます。それだけの理由があることに今更ながら気づきました。ハーマンミラー社のこの椅子はMOMAの永久収蔵品にもなっており、ある意味完成されたもののようです。

 競合品も色々と座ってみましたが、この椅子が座り心地がよかったこと、12年間の保証が付くことから決めました。

 この職人道具と少なくとも今後12年間は時を共有し、依頼者の方々にベストを尽くそうと思っております。

 自分が何か問題解決を欲したとき、その問題の解決に悩み抜いて解決法を提案した賢人がそれぞれの分野に必ずいるもので、私は、必ず、その分野の玄人の中で有名な人、会社、職人を探し当てようとします。

 社会生活の中で法的課題に直面した人が、リサーチをし尽くして、あなたに辿りつきましたと言われて仕事を請けられるような職人になれるよう改めて思う次第です。

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