弁護士コラム

2014/11

全国大会

原田 雅紀

 毎年11月,私は2つの全国大会に参加しており,今年も参加してきました。

 1つは,静岡市で開催された「全国法曹サッカー大会」。

 「全国法曹サッカー大会」は,法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)に加え,司法修習生や裁判所職員など総勢400名くらいが参加し,トーナメント方式で2日間にわたって,毎年開催されています。今年で27回目の開催になり,司法修習生のころから参加していた私は今年で11回目の参加となります。
参加チームは,札幌・東北・東京・横浜・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡・九州となり,参加者は普段活動しているチームや縁のあるチームから出場します。

 この大会は,法曹三者が全国各地から集合するので,あたかも同窓会のような雰囲気で開催されます。
「裁判官や弁護士が同窓会的にサッカー大会をしている」となると,お腹が出てきたオヤジたちが,楽しく,のんびりとした試合を思い浮かべる方が多いでしょう。

 しかし,そんなことはありません。
参加者は20代後半から30代後半が多く,ほとんどがサッカー経験者で,学生時代に全国大会に参加した経験のある人たちがいるだけではなく,元Jリーガーや年代別日本代表に選ばれたことがあるような人も参加しています。そのため,試合それ自体もかなりのハイレベルで,いわゆる「ガチンコ」勝負になっています。
また,各試合はビデオ撮影されていますので,夜の懇親会のときに映像が流され,各地に縁のある有名サッカー選手が参加して寸評してくれます。今年は,元日本代表・清水エスパルスの斉藤俊秀選手でした。さらに,「ゴン」こと中山雅史選手もビデオレターで爆笑メッセージをくれました。

 さて,肝心の結果ですが,私が所属する横浜チームは残念ながら準々決勝(とはいっても2回戦)でPK負けしてしまい,最終的には18チーム中8位という結果になりました。ちなみに,若手主体で構成された別の横浜チームは5位でした。
横浜チームは平成20年に初優勝を飾ったものの,その後,なかなか優勝には手が届きません。

 最近,体力が落ちたせいか,あるいは体重が増えたせいか(両方?),以前ほど動き回れなくなりました。
ただ,来年,仙台で開催される大会に参加すれば,私は各地で開催される全ての大会に参加することになりますので,もう1年は頑張ってみようと思います。

 もう1つは,大手損害保険会社が毎年開催している「全国弁護士会議」。私は今年で6回目くらいの参加になります。

 この会議には交通事故・損害保険案件を頻繁に担当している弁護士が全国各地から100名くらい集まり,近時,交通事故・損害保険の分野で問題になっている新しい論点や重要な問題について最新の裁判例・学説等を踏まえた講義を受けるのです。
ちなみに,今年の議題は「免責事由としての重過失の意義と判断基準」「高次脳機能障害」の2つで,保険法を専門とする大学教授や脳神経外科の医師が解説してくれるため,とても分かりやすく,今後の弁護士業務に役立つ内容でした。

 毎年,この2つの全国大会が終わるとすぐに12月。あっという間に1年が終わります。

 来年も2つの全国大会に参加できるよう,健康に留意して頑張りたいと思います。

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