2015/10
横浜弁護士会サッカー部
2回目の全国制覇
前田 八郎
スポーツの秋といいますが,普段,皆様はどのようなスポーツを楽しまれているでしょうか。
当職は,小学校時代にサッカーを始めて,その後,中高大とサッカーを楽しみ,弁護士になった今でも,横浜弁護士会サッカー部に所属して毎月2~3回程度,サッカーボールを蹴っています。ただ今,当職の所属を横浜弁護士会サッカー部と記載しましたとおり,全国の主な都市の弁護士会には,それぞれサッカー部が結成されています。もっともチーム所属選手は,必ずしも横浜弁護士会所属の弁護士のみではありません。所属弁護士会は東京弁護士会ですが,サッカー部は横浜弁護会という弁護士もいます。また,職種も弁護士に限らず,裁判官,検察官であったりします。現に,地方の裁判所に勤務する裁判官が横浜弁護士会サッカー部に所属しています。この様に,所属先でない弁護士会のサッカー部に所属する経緯は,次のとおりです。即ち,我々は,司法試験に合格した後,およそ1年間,全国の弁護士会に配属されて,実務に就くためのトレーニングを行います。これを司法修習といいます。そして,司法修習中に,配属された弁護士会のサッカー部にお世話になり,就職が決まった後も当該サッカー部に籍を残すという慣例があります。どうしても遠方故に,日々の活動に参加できない場合には,縁故を頼って所属先を変更する選手もいますが,その様な例は少なく,多くの選手が修習時代の恩を大事にして,司法修習時代の所属サッカー部に所属し続けます。
話が若干それましたが,本コラムのタイトルになった話題に話を戻します。
さて,各都道府県の弁護士会にサッカー部があることはすでに話したとおりですが,実は,そのような各弁護士会のサッカー部が年に1度,一堂に会して,10月か11月のある週末に,2日間かけて法曹全国サッカー大会を開催しています。最初は,僅かな参加チームで開催されていた大会でしたが,今年で28回目となり,参加チームも19チームまで増えました。本家,ワールドカップが前回のブラジル大会が第20回大会でしたので,回数だけ言えば,本家を超えています。弁護士は暇なのか,と誤解されかねませんが,半年以上前に大会の日程が決定された後は,1年のうちこの2日間だけは絶対に空けるとの強い意思で多くの選手がスケジュールを調整していますので,むしろその熱意を評価して頂きたいと思います。
そして,第27回大会までの優勝チームと優勝回数を挙げると,①東京(12回),②大阪(9回),③広島(2回),③京都(2回),③名古屋(2回),⑥横浜(1回)となります。
この様な状況の中で,本年,当職の所属する横浜弁護士会サッカー部が,2度目の全国制覇を成し遂げました。優勝回数では,広島,京都,名古屋に並び,3位になりました。
試合内容は割愛しますが,チームとして,毎年,全国大会優勝を年間の最大の目標に掲げていますので,優勝の瞬間は,チームメイトとともに優勝を心から喜びました。また,何を隠そう,当職は,本年から横浜弁護士会サッカー部のキャプテンに就任し,就任時の所信表明で全国大会優勝を公約しましたので,個人的には目標達成の充実感と安堵感を密かに噛みしめました。
近年の司法改革の影響もあり,どのチームも若手が目立つようになりました。それでも,第1回目から参加されているベテラン選手も毎年変わらずに参加されていて,数年前から40歳以上の選手だけが参加できる試合も設けられるようなりましたので,参加選手全員が,各自のレベルに併せて全力でボールを蹴っています。そのような光景を見ていると10年後も変わらずに参加したいと強く思う様になります。また,1年に1回の同窓会も兼ねています。大会1日目の夜の懇親会では,1年ぶりに会った修習仲間と再会を喜び,美味しいお酒を飲みつつ,夜遅くまで語り合います。この点でも大変有意義なイベントとなっています。
最後に,我が横浜弁護士会サッカー部は,今年は見事に優勝を果たしましたが,来年も優勝すれば,優勝回数で,横浜は単独3位となります。また,ここ10年間で連覇を成し遂げたチームはありません。そのため,我々横浜弁護士会サッカー部は,連覇という次の目標に向けて,大会優勝の余韻に浸ることなく,既に活動を再開しています。ちなみに今週末もサッカーです。
来年の今頃,連覇のご報告ができれば,それに勝る幸せはありません。ご期待ください。
そして,皆様も健康維持のために,是非スポーツを!!