2018/04
ルーツ探訪の旅
原田 雅紀
『戸馳島』
おそらくこのコラムを読んでいるほとんどの方が,どこにある島なのかご存知ないと思います。
戸馳島は熊本県の三角半島の先にある面積約7?の小さな島です。
私の父が,中学卒業を機に単身上京するまでの間,生まれ育った島です。
この春,両親と一緒に熊本に家族旅行に出かけ,戸馳島も訪問してきました。
1日目 熊本市内観光
熊本市内に到着し,熊本ラーメンを美味しくいただいた後,熊本市内観光。
とても荘厳な熊本城ですが,平成28年の熊本地震により甚大な被害を受けて復旧工事中。1日も早い復旧を願って僅かばかりの寄付。
夜は熊本市内で親戚が経営する「炭火焼肉はじめ」訪問
横浜・東京では食べたことがない美味しい「馬刺し」を堪能し,たくさん部位の牛肉はもちろんのこと,「馬ひも」の焼肉も美味しくいただきました。
2日目 三角西港・戸馳島
子どもたちは熊本駅から三角駅まで「特急 A列車で行こう」で移動。
車で先に三角駅まで移動していた私は,子どもたちと合流し,そのまま「三角西港」へ。
「三角西港」は,明治時代に築かれ,そのまま現存している唯一の港で,平成27年に「明治日本の産業革命遺産」の一つとして世界文化遺産に登録されたところです。
三角西港近くのお店で釣れたての魚料理を昼食にいただきましたが,新鮮な魚のお刺身は歯ごたえが違いますね。とても美味しい。
その後に戸馳島へ。
今では戸馳大橋で三角半島とつながっていますが,昔は,三角港から渡り船で移動する必要がありました。
まずは戸馳島の島民から厚い信仰を受けている戸馳稲荷神社を訪問。
その後にお墓参り。
本家筋にあたる親戚の家にお邪魔して休憩した後,私が小学生のころ,たくさんのカニを捕まえたり,泳いだ海まで家族で散歩。今回も小さいカニを発見。
戸馳島を後にして,天草五橋を通って天草に渡り,松島温泉で宿泊。
宿でたくさんの魚介料理を美味しくいただいていたら,料理長から天草名産のタコのステーキをサービスしてもらいました!
3日目 天草観光 ~イルカウォッチング
最近になって知ったのですが,天草付近の海には野生のイルカの群れが生息していて,98%の確率で遭遇できるとのこと。
そこで,朝,ぎっくり腰を再発するというハプニングに遭いながらも,何とか船に乗り込み,生息地まで移動。
すると,たくさんの野生イルカに出会えました!
イルカウォッチングの後は,熊本県宇土市内の親戚を訪問。
移動の途中でデコポン発祥の地とされる不知火町にある道の駅でデコポンソフトクリームを1つだけ買ったところ,予想以上に美味しくて,家族で取り合い。
今でも鉄道大好きな長男は,親戚の家の近くにあるJR九州の熊本総合車輌所に見学に行き,たくさんの新幹線を見られてご満悦。
夜,熊本空港でたくさんのお土産物を購入してから,横浜への帰途に着きました。
今回,父と一緒に14年ぶりに戸馳島を訪問しました。
父にとっては生まれ故郷。
しかし,私自身が住んだことはなく,子どものころから数えて5~6回しか訪問したことがない場所。
それでも,母屋とは別棟にある汲み取り式トイレや「五右衛門風呂」を使ったこと,祖父に連れられて船に乗り,釣り糸だけでする魚釣り,たくさんの昆虫やカニを捕まえたことなど,この場所で過ごした記憶は今でも鮮明に残っています。
そして,何故か懐かしさを感じる場所。
私にとってもルーツとなる場所だからでしょうか。
次の訪問は何年後かな?