弁護士コラム

2018/12

弁護士という職業

日向 誓子

 先月、横浜市立田奈中学校で、私が所属させていただいている横浜緑ロータリークラブのメンバーの方々と、職業講話の講師をさせていただきました。
 職業講話は、中学1年生を対象に、将来の職業選択に向けたキャリア教育の一環として、さまざまな業種の事業主から、仕事の内容や職業観についてお話をするという企画でした。

 私以外の講師の方々は、長年にわたるキャリアを持つ方々ばかりで、弁護士登録8年目の私は、皆さんに比べるとまだまだ若輩ですが、生徒さん達に行った事前のアンケートによると、話を聞いてみたい、興味のある職業の上位に弁護士が入っているということで、私のお話が少しでも生徒さん達の役に立てばと思い、講師を担当させていただきました。
 まず講話を始めるにあたって、何人かの生徒さんに、弁護士の仕事のイメージを聞いてみたところ、テレビドラマの影響か、「裁判をする」「法廷に行く」といったイメージが強いことが分かりました。そこで、一口に弁護士と言っても、取扱業務や専門分野によって、業務内容は多岐にわたっていることを説明した上で、日頃の私の仕事内容や、職場での過ごし方などについてお話をしました。
そして、生徒さん達が、これから進路を考えていく上で、少しでも参考になればと思い、私が弁護士になろうと思ったきっかけや、システムエンジニアを経て弁護士登録をするに至った経緯などについても話をしました。
 生徒さん達は、少し緊張している様子が窺えましたが、とても真剣に話を聞いて下さり、講話後の質疑応答でも活発に質問をしてくれました。質問の中には、「同時にどれくらいの仕事を担当しているのですか。」といった仕事内容の実態に関するものから、「依頼者の方とは、普段、どのようなことに気を付けて接していますか。」といった鋭いものまで、色々なものがありました。
 せっかくの機会なので、弁護士のバッジも見てもらおうと思い、講話中にバッジを回覧してもらったのですが、皆さん、興味津々で手に取って見られたようでした。
 後日、田奈中学校から、生徒さんお一人お一人からの感想メッセージをまとめたものを頂きました。全てのメッセージを読ませて頂き、改めて、生徒さん達が、何かを学び取ろうと、私の拙いお話に真剣に耳を傾け、私がお伝えしたいと思ったメッセージをしっかりと受け取ってくださったことが分かり、とても嬉しく思いました。

 生徒さん達の熱意に触れ、とても刺激を受けた秋の一日でした。

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