弁護士コラム

2022/02

ウィズコロナ -コロナ禍での新たな趣味-

前田 八郎

 弁護士コラムの担当月が回ってくると,毎回,弁護士らしく最新のリーガルトピックスについて掲載しようと考えます。もっとも,タイミング良く当職が関心を寄せ,かつ,当該コラムを読んでくださる方にとって少しでも利益になるリーガルトピックスが見つかることは少なく,また,弁護士コラムとはいえ弁護士として掲載する以上誤った情報を記載することは絶対に避けなければならないので文献も調べなければならず,そんなこんなで,ついつい易きに流れて趣味や取り留めもないことを記載することが多くなります。
 そして今回のコラムも前置きのとおり趣味の話になります。
 さて,飲食店関連の方々には申し訳ないのですが,当職も新型コロナ感染対策の影響で,ここ2年ほど外で飲酒する機会が激減し,最近はもっぱら家飲みとなっています。
 初めのうちこそ,直ぐに収束すると根拠なく考えて缶ビールとコンビニのつまみで過ごしていましたが,予想外にコロナ禍が続くと家飲みもマンネリ化し,外での飲酒が恋しくなってきました。とはいえ,飲食店での酒類の販売にも制限が課されたこともあり,外での飲酒はしばらくお預けの状態が続いています。
 その様な中で,当職が手を出した新たな趣味が「燻製」になります。
 もともと燻製品が好きでしたので,以前から機会があれば自分で燻製をしてみたいと考えていたものの,当職が認識していた燻製は一斗缶やキャンプ用の燻製機を使用したものであったため,集合住宅に住む当職にはハードルの高いものと考えて断念していました。しかし,ある日,ネット上で自宅のキッチンでも簡単に燻製できる旨の記事を目にし,自分でも調べてみたところ,最近は,家庭用燻製機が充実していることを知りました。
 そこで,当職は,性能,値段,大きさなどを比較したうえで,1つの家庭用燻製機を購入しました。特定の商品の名前を挙げるのは控えますが,当職が購入した燻製機は,直径30cm弱の土鍋の様なものになります。使い方は簡単で,鍋の底にウッドチップを敷き,ガスレンジで空焚きをします。すると1分程度で燻煙が出てきますので,燻製したい食品を専用の網に乗せて鍋内に入れて蓋をして4分から6分待ちます。その後,火を止めて蓋を開けずに10分程度放置した後に蓋を開けて燻製した食品を皿に並べて落ち着かせます。加熱中は蓋の隙間から僅かに煙が洩れますが,あまり気にはなりません。ポイントは火を止めた後の10分程度の放置になります。この間に煙が落ち着いて室内に煙が広がることを防ぐそうです。なお,燻製中および放置中は換気扇を強で回します。こればっかりはやむを得ないところです。
 始めたころは自分でも直ぐに飽きると思っていましたが,予想に反して現在まで1年以上,月に2~3回は燻製をしています。もはや「趣味」といって差し支えないと判断しました。
 ここで突然ですが,当職が勧める燻製ベスト3を挙げると,以下のとおりです。

  1. ボイルタコ
  2. スモークチキン
  3. チーズ

  いずれもソミュール液の代わりに浅漬けの素を使えば簡単にできます。なお,燻製する上でもっとも大事なポイントは,燻製する対象を十分に乾燥させることです。乾燥が不十分だと酸味が強く出ますので,この点はご注意ください。
 ちなみに,自家製ベーコンを作ったこともあります。味も納得の出来でした。ただ,あまりにも手間と時間(1週間以上)が掛かるため1回限りのチャレンジとなりました。また,初めはネットでレシピを調べて燻していましたが,半年過ぎた頃から家にあるものを適当に燻製しています。最近燻製したものは,ポテトチップになります。海苔塩とコンソメパンチを燻製しました。僕は,コンソメパンチの方が好みでした。
 コロナ,コロナと嘆いていても何も良いことはありません。「現状でできる限り楽しむ。」,「些細な楽しみを持つ。」,「自宅で一段階上のつまみを」。どんな動機付けでも構いませんので,一度燻製をしてみませんか。たぶん嵌まると思います。
※写真は,ボイルタコ,チーズ,ちくわになります。

以上

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