2024/10
弁護士としての喜び
福下 博詞
気づけばもう10月後半、今年も残り2ヶ月となりました。
季節の変わり目のこの時期、寒暖差が激しく、日中はまだまだ暑さを感じる日もあれば、朝晩は急に冷え込むことも多いですね。
皆さまも体調管理には十分お気をつけください。
先日、私が担当した案件が無事に解決し、依頼者の方との「打ち上げ」を開く機会がありました。
この案件では、依頼者の方が非常に大きな不安を抱えており、初めて相談に来られたときは、疲れた表情を浮かべていらっしゃいました。
「この問題が本当に解決するのか…」という漠然とした不安を感じ取ったので、まず安心していただくことを最優先に、丁寧に現状を説明し、進め方を共有しました。
その後、1年近い調停を経て最終的な解決に至ったとき、依頼者の方からは「ようやく肩の荷が降りました。」との言葉をいただきました。
打ち上げの席では、当初の緊張から一転し、リラックスした表情でお話しされる姿を見て、私も胸が熱くなりました。
事件中はお互いに忙しく、深く話す機会が限られていましたが、打ち上げでは事件以外の話題にも触れ、依頼者の方の趣味や今後の目標など、プライベートな一面も垣間見ることができました。
特に印象に残ったのは、依頼者の方が打ち上げの席で「あのときは、本当に心が折れそうだったんです。でも、先生のおかげで前に進む勇気が持てました。」という内容のお話をしてくださったことです。
この言葉を聞いたとき、私は弁護士として、単に法的な解決だけでなく、依頼者の精神的な支えにもなれたことを実感することができました。
依頼者の方との打ち上げはそう頻繁にあることではありませんが、依頼者の方から直接喜びの声、感謝のお言葉をかけていただける大変貴重な機会となり、弁護士としての喜びを感じることができました。
これからも、依頼者の方々の新たなスタートを全力で支援し、信頼に応える弁護士であり続けたいと思います。