弁護士コラム

2025/1

ストレスの掛からない食事を願って

阿部 泰典

 みなさんは、弁護士の仕事の中で多くの時間を割かなければならないのは何だと思われますでしょうか。弁護士は裁判所で依頼者の弁護をするのだから裁判所での裁判の時間と思われるでしょうか。あるいは、相談者や依頼者の方との打合せの時間でしょうか。
 裁判は尋問の時は時間が掛かりますが、尋問以外は長くて30分くらい、短いときは5分程度で終わります。調停は時間が掛かりますが、事件数はそれほど多くありません。相談者や依頼者の方との打合せも時間が掛かる場合もありますが、1回の相談や打合せは平均すると1時間程度といえます。
 弁護士の仕事の中で時間が掛かるのは、書面作成です。簡単で短くて済む書面は短時間で完成しますが、多くの書面は数時間、ものによっては1日、大変なものでは数日掛かる場合もあります。
 平日の日中は裁判があったり、相談者や依頼者との打合せがあったりしますので、書面作成は、どうしても平日の夜や土日になります。
 もう20年以上前になると思われますが、夜に仕事をして、晩御飯を自宅に帰ってから11時とか0時とかに食べていて、体調が優れないことが多くなり、人間ドックの問診の際に医師に晩御飯は夜遅く自宅で食べるのと夜遅くならないうちに外食するのとではどちらがいいかと聞いたところ、夜遅くならないうちに外食した方が良いに決まっているとの答えでした。
 それ以来、夜遅くならないうちに外食あるいはコンビニやスーパーでお弁当を買って来て食べ、その後再び仕事をするという生活になりました。
 そうなると、昼と夜、外食ということになりますので、それぞれに適したお店が必要になりますし、みなさんにどれくらい理解されているか分かりませんが、弁護士の仕事はとてもストレスが溜まる(性格によってはストレスが溜まらない弁護士もいるかもしれませんが)ので、食事は自分にとってストレスがない食べ物をストレスがないお店で食べたいものです。毎日のことですから、値段が高くすぎないということも大事になりますし、食べた後、仕事に戻るので、事務所から遠くない場所にあるということも重要です。
 そういうお店がいくつかある訳ですが、昨年(2024年)、昼食で行っていたお店が2軒、夜食で行っていたお店が1軒、無くなってしまいました。飲食店は夜食で利益を出さないと経営が厳しい訳ですが、コロナ以降、夜に外食する人が減り、飲食店は、コロナが明けても厳しい状況が続いているようです。行きつけのお店が無くなってしまうということは、行くお店の数も減り、同じお店にばかり行くことになってしまい、それはそれでストレスになります。
 そのため、上記の条件を満たすお店を開拓していかないといけないのですが、それもなかなか難しいです。当事務所の近くで良いお店をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただければと大変ありがたいです。
 ところで、一昨年(2023年)の6月、急に歯が痛くなり、歯医者に行く必要が生じました。おそらく、その前は10年以上、歯医者に行っていなかったので、痛くなった歯はもちろんのこと、その歯以外にもたくさんの歯を治療してもらうことになり、1年程度の通院を余儀なくされました。今は治療は終わりましたが、1か月に1回程度、歯垢を取るなどの歯の掃除をしましょうとのことで、通院を継続しています。そうした中で、歯医者より歯間ブラシを使うように指導され、歯間ブラシを使うようになりました。最初は慣れずに面倒でしたが、だんだん慣れてきて自分でもそれなりにうまく歯間ブラシが使えるようになったと思い、直近の通院の際には自信をもって歯医者に行ったのですが、医師からは「歯並びが悪いから、どうしても(歯垢が)溜まるところには溜まってしまいますね」と言われてしまい、随分失礼な言い方をするなと少々ムッとしました。
 しかし、歯磨きをもっと頑張らなければ、ということであり、歯垢が溜まって歯周病になれば、歯を失うことになり、食事が美味しく食べられなくなる、すなわち、ストレスになるということなので、一昨年、歯が痛くなって歯医者に通うようになったのは、神様が、今後も食事を美味しく食べられるようにするためのきっかけを与えてくれたのかもしれません。
 みなさんもいつまでも食事が美味しく食べられるように歯を大切にしてくださいね。

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