2023/2
原点
芦原 康貴
今回のコラムでは自分のサッカーの原点について書きたいと思います。
昨年カタールで開催されましたサッカーワールドカップ、日本代表戦も含めて見ごたえのある試合がたくさんありましたので、寝不足で眠たい目を擦りながら、ご覧になられた方が多いのではないでしょうか。私もその一人です(笑)。
カタール大会は、史上初の冬開催ということで印象深い大会となりましたが、1998年のフランス大会から欠かさずテレビ観戦している私の中で一番印象に残っている大会は、2002年の日韓共同開催の大会です。当時私は中学生でしたが、自国開催ということもあり学校の先生の発案で、テレビが設置されている理科室に生徒みんな集まって、日本代表の応援をしたのを鮮明に覚えています。
チャンスがあれば、ワールドカップを現地で観戦してみたいものです。
さて、私が小学校入学から高校卒業までサッカーを続け、今ではサッカー観戦が趣味の1つになるまでサッカーを好きになったのはなぜか?
このような問いを今まで考えもしなかったのですが、今回のコラムを書くにあたり、考えてみた結果、私の中ではJリーグの存在が大きかったのではないかという考えに至りました。
私が初めて試合会場に足を運んでサッカー観戦したのは、等々力陸上競技場でのヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)の試合だったと記憶しています。少年サッカークラブのコーチが引率をして同級生のチームメイトと一緒に観戦しました。それまではテレビでしか見たことがなかったのですが、テレビでは伝わり切らない迫力のある応援の声であったり、ゴールが決まった瞬間の地響きのような歓声に圧倒されてしまったのを今でも覚えています。
実際に足を運んで試合観戦することの面白さを感じた瞬間でした。
また、思い出としてよく覚えているのは、三ツ沢公園球技場(現:ニッパツ三ツ沢球技場)にて祖母と二人で観戦した横浜フリューゲルスの試合です。選手が入退場する通路の上部付近の席で観戦していたところ、試合終了後、祖母が急に試合会場で購入したベンチコートを下の通路へ投げ入れ、通路を通る選手にサインを求めるという大胆な行動に出ました(笑)。
私は、祖母の行動にびっくりして唖然としていましたが、その際にたまたま通りかかった横浜フリューゲルスの選手が対応してくださってベンチコートとサインペンを受取り、さっとサインを書いてくれました。そして、そのベンチコートは私の宝物になりました。
試合の他にも、小学校高学年の頃に、マリノスのファン感謝デーに参加し、その際のイベントでインタビューを受けたり(笑)、地元で行われた大分トリニータの選手の方々による出張サッカー教室のイベントなどにも参加し選手の方々から直接アドバイスをいただいたりもしました。
以上のように自身のJリーグに関する思い出を振り返ってみると、他にもたくさんあるのですが、サッカーを始めた頃のエピソードほどよく覚えており、改めて自分のサッカーの原点はJリーグだと再確認できました。
2019年12月のコラムに書いた試合の後、コロナ禍の影響も相俟ってスタジアムに足を運んでサッカー観戦をすることができずにいましたが、今回のコラムを書いていて、早くスタジアムに行って試合が観たい!という気持ちが強くなりました。そして、今年2023年は、Jリーグ開幕から30周年という節目の年でもありますので、実際にスタジアムで試合を観た後に、やっぱりサッカーって面白いなぁと実感したいと思います。
そして、今回のコラムを読んでいただいた皆様には、機会がございましたら試合会場に足を運んでサッカー観戦することをオススメします。