2025/12
大食い弁護士への道~第3歩~
福下 博詞
師走も押し迫り、寒さが身に染みる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
クリスマスが過ぎた途端、街はすっかりお正月ムードですね。事務所近くにあるホテルは、早くも門松を飾っていました。この切り替えの早さを見るたびに、いよいよ今年も終わりだなと実感します。
さて、突然ですが、皆様はインターネットで「大食い弁護士」と検索されたことはありますでしょうか。
実は、Googleでこのワードを検索すると、なんと私の過去のコラムが検索結果の一番上に表示されるようなのです(弁護士としての専門分野で一番になりたいものです…笑)。
そんな私の「大食い弁護士への道」シリーズ。
記念すべき第1歩では「大盛りカツカレー(Lサイズ)」を、続く第2歩では「富士山盛り蕎麦(1kg)」を制覇してまいりました。
しかし、その後、健康診断で大食いのドクターストップを言い渡され、長らくこのシリーズの更新を停止しておりました。
あれから早5年。
基本的には摂生を心がける日々を送ってまいりましたが(?)、何より年末です。
「たまには良いだろう」という甘い囁きに完敗し、ついに封印を解く時が来ました。
今回、復活の舞台に選んだのは、事務所のすぐ近くにある魚介系つけ麺の専門店です。
お店に入ると、濃厚な魚介出汁の香りに包まれて、私の鼓動は早まるばかり。そう、私の体はずっとこの依存性の高い粉(小麦と魚粉)を求めていたのです(もちろん合法です。)。
注文はQRコードを読み込んでスマホで行う最新のスタイルなのですが、禁断症状で震える指でタップしたのは「特製つけ麺 特盛」の文字。その量、なんと茹で上がりで800グラムです。
大食い弁護士道を極めようとする者、そのお店で一番量の多いメニューを選択しなければなりません。
着丼した瞬間、思わず「おぉ…」と声が漏れてしまいました。
丼から溢れんばかりに盛られた麺の山。かつて挑んだ富士山盛りを彷彿とさせます。
早速、熱々のつけ汁に太麺をくぐらせて一口。
濃厚な魚介の旨味と、小麦の香りが鼻を抜け、もちもちとした食感がたまりません。「これだよ、これ!」と久々のつけ麺に心の中で叫びながら、前半は無我夢中で麺をすすりました。
しかし、4分の3を超えたあたりからでしょうか。箸を持つ手が次第に重くなり、ここからはまさに自分との戦い。
ですが、私には過去の戦いで培った鉄則があります。
そう、リズムよく食べ続けること、そして、絶対に途中で箸を置かないこと。
満腹感を抑え込み、ひたすらリズムを刻み続けます。
無心で麺を運び続けること約14分。
最後は気力で押し込み、締めのスープ割りまで完食いたしました。
空っぽになった器を見ると、苦しさの中にも達成感があり、なんとも言えない幸福感に包まれます(お腹が重すぎて椅子から立ち上がるのに30秒かかりました。)。
ただ、一つだけ誤算がありました。
満腹中枢が刺激されすぎたせいか、午後の執務中、猛烈な眠気が襲ってきたのです。
眠気を必死に堪えながら、眠気覚ましのコーヒーをガブ飲みする羽目になりました(大食いの代償は大きいです…)。
皆様も、年末年始の暴飲暴食にはくれぐれもご注意ください。
食べ過ぎによる「胃もたれ」は時間が解決してくれるかもしれませんが、法律上のトラブルによる「心のつかえ」は、放置してもなかなか解消しません。
抱えきれない法的トラブルやお悩みがございましたら、ぜひ当事務所までご相談ください。
それでは、本年も大変お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。
次回に続く…